2009年6月2日火曜日

新世紀メディア論

「新聞 雑誌が死ぬ前に」というような副題は、最近たまに見かける。
「テレビ」がそれに加わることもある。
比較的目を通しているつもりだけど、これくらい愛に溢れているものはないと思った。

編集者として「したいこと」があるなら、既存のビジネスインフラに依存しなくても、
こんな方法がある。こんな例がある。と、懇切丁寧に解説してくれている。
たしかに、周りにはいままでとは違うメディア・新しいサービスがたくさん出てきてるね。
→ 個人的には、Make(本家日本版)とか、VideoJug とかが好きです。

いままでの「出版」とか「媒体」という枠の中でだけ考えるとダメなことは目に見えてる。
でも、中にいる人はそれに気づかない(または気づかないふりをして直視しない)。
たぶん、その枠自体を知らない若い人が、壊してくれるはずだけど、
僕としては、同世代にがんばってほしいなぁ。
ちょうど真ん中あたりのポジションで、たいへんなんだろうけど。。。


あとがきにある以下の言葉がとても印象的でした。
本書の基本機能は、「あがきたい」という人に対して、
「励ますこと・注意すること・触発すること」です。

具体的なセオリーはそれぞれが立ち上げたいと思うメディアの数ほどあるので、
「これが正解」と言及することは不可能です。

喩えれば、本書はひとつの「白地図」です。あとは皆さんご自身により、
色や区域、旧跡、名勝、よく知る地域の仔細を書き込み、「使える地図」に
していただきたく存じます。
「新しい出版人」はもちろん、
「旧くて新しい出版人」を目指す方に、おススメです。

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